「読む」「聞く」だけに絞る
TOEICでは、小説や評論文は出題されません。TOEICで出題されるのは、ひたすらビジネスに関連する英語です。ビジネス書類やレター、Eメール、ウェブサイト、商品の注文書、新聞記事や広告、宣伝チラシ、最近はLINEの画面に似たメッセージのやりとりも出題されるようになりました。
リスニングもオフィスでの会話を聞くパターンが多く、問題用紙に印刷された注文表を見ながら発注ミスの原因を聞き取る問題なども出題されます。
TOEICはきわめて実践的な内容が特徴で、問題集の例文や単語集で覚えた単語がそのまま職場で使えるという優れものです。この、「仕事ですぐに使える」臨場感はTOEICならではのメリットです。英検やTOEFLではなかなか味わえません。
「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの技能のうち「読む」「聞く」だけにしぼり、かつビジネス英語に特化したTOEICは、一気に集中して英語力を底上げすることができます。あれこれと手を出さずに済むからです。
TOEICは、学生の専売特許ではありません。短期間で効率よく「仕事に役立つ英語」をマスターできるので、むしろ40代以上の忙しいみなさんにこそオススメ。思い立ったが吉日です。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~「Sex and the French Elections」仏大統領選に注目~
1か月ほど前、NYタイムズを読んでいたら「Sex and the French Elections」というセンセーショナルな見出しが目に飛び込んできました。
フランス大統領選に立候補しているエマニュエル・マクロン前経済相が、15歳の時に出会った初恋の人と「運命の恋」を実らせたという記事でしたが、周囲の反対を押し切って結婚したお相手はなんと20歳年上の高校時代の恩師。マクロン氏が39才ですから、奥さまはもうすぐ還暦だというのです!
この記事を読んでから、すっかりマクロン氏から目が離せなくなった私ですが、その後マクロン氏はぐんぐん支持率を伸ばし、今週に行われた大統領選候補者の討論会でも、あのルペン氏を押さえてマクロン氏に「軍配」が上がったと報道されています。
初恋の奥さまがファーストレディーになる日も近いかもしれません。ちなみにマクロン氏には、すでに7人の「step‐grandchildren」(義理のお孫さん)がいるそうです。