人材採用・入社後の活躍を支援する、就職情報のエン・ジャパンが実施した転職求人サイト「ミドルの転職」上でのアンケート調査(557人が回答)によると、35歳以上のミドル世代の1割が「出戻り入社」を経験していることが分かった。2017年3月3日に発表した。
「一度退職した職場に出戻り入社をしたことがありますか?」という質問に、10%が「ある」と回答。ツイッターで話題になっている。
きっかけの多くは役員や上司からの誘い
「出戻り入社」の経験者にきっかけを聞くと、もっとも多い回答は、「前職の社長・役員・上司からアプローチがあったから」の67%。「前職場の人とのプライベートなつながりで」が33%、「前職の経営者交代」が20%と、役職の高い人からの誘いや経営陣の交代などが背中を押すようだ。
そのほか、「前職の同僚からのオファー」「前職の部下・後輩に薦められて」がともに6%、「勤めていた企業が倒産して」は4%、「知人に薦められて」が2%だった。
「出戻りをする際に気をつけたこと」は、「変化を受け入れ、対応していく」が50%と半数を占める結果に。次いで「新人に戻った気持ちで仕事をこなす」が30%、「前職で得た知識を遠慮せず、発信する」24%、「外から見て感じたことを遠慮せずに発信し、社内改善していく」が19%と、前向きな回答が寄せられる。
その一方で、「変に下手に出ず、以前と同様に立ち回る」が17%、「先輩・後輩に関係なく、周囲に敬語を使う」「仕事内容に不満でも、文句を言わない」がともに13%と、淡々と現実を受け入れているかのような回答も目立った。