経営再建中のシャープは、2017年度の賞与を平均4か月分とする。戴正呉(たい・せいご)社長が2017年3月13日、大阪府堺市の本社で開いた記者会見で明らかにした。
ただ、社員の業績への貢献度に応じて1か月分から8か月分まで、メリハリをつけて支給。2016年8月の就任後から、「信賞必罰」を掲げてきた戴社長の方針を徹底する。
「シャープ、一気に勝ち組だなw」
2017年の春闘で、シャープの労働組合は傘下入りした台湾の鴻海精密工業との協業で業績が改善傾向にあることなどを考慮して、経営側に4か月分の賞与を要求していた。その要求に満額回答するもので、組合側には10日に通知したという。前年度は2か月分だった。
また、業績やブランド価値向上に貢献した優秀な社員には、通常の賞与とは別途、「社長特別賞」を支給。入社1年目の社員でも、入社から半年後は成果を出せれば月々の給与を大幅に引き上げる方針も打ち出した。
これに、おなじみのシャープの公式ツイッター(3月13日付)は、
「それにしても『信賞必罰』にはパワーワード感ある」
と、すかさずツイート。
すると、インターネットの掲示板やツイッターには
「シャープ賞与年8カ月! これで一気に勝ち組だなw」
「すげぇ~ 業績いいのか」
「黒字化したしリストラやってるなか、モチベーション上げるにはいいと思う。何より優秀な社員の流出が防げる」
「これ若い奴はやる気MAXだろ」
「ボーナス8カ月分とか超絶ホワイトじゃんか。何かヒットしたんか?」
といった、羨ましげな声が多く寄せられた。
とはいえ、なかには、
「高い業績を上げた社員に最大でだろ。無能は減りそう」
「みんな自分が8ヵ月分もらえると思ってるんかwww」
など、そんなに「甘くない」との指摘もみられる。
シャープ公式ツイッターの主は、何か月分もらえるのだろうか。気になる。