関西弁で嫌われイジメられたという人も
一方、やはり「仕事の時には直すべき」との意見も寄せられている。
「別に無理に標準語にしろ、というわけではありません。でも、方言は意外に意思疎通に問題が出てくる場合があり、その場合はみんなが理解できる言葉使いが必要になるということです」
「新入社員が方言について自己主張はしないほうがいいと思うよ。主張するポイントが仕事のことならともかく、方言ともなるとちょっと的外れな感があるから。それに、入社して数年すれば社風も分かるし人間関係もできているだろうから、そうなってから関西弁でしゃべればいいんじゃないかな」
また、あるユーザーは大阪出身で、中学3年生のときに関東に引越してきて、方言を嫌われイジメられたという経験を明かした。
「確かにネタにはなりますが、大阪弁で話すのは仲良い子の前だけですね。東京の職場ではやはり関西弁話す人は目立つ上に嫌われぎみな印象です。うちの職場だけかもですが・・・」
と、「関西弁は慎むべき」との実感を語っている。
賛否両論が寄せられているが、関西人に限らず、地方出身者にとって方言はなかなか抜けない。ベテラン社会人であっても、微妙にイントネーションが違ったりすることもある。
勢い、「関西弁は関西人のアイデンティティ」と公言する大阪からの転勤族もいるほどだから、関西出身者はほかの地方に比べて方言を使い続ける傾向があるのかもしれない。
とはいえ、「故郷のなまりが抜けなくて悩んでいます」という地方出身者も少なからずいる。電話応対教育などを行う日本電信電話ユーザ協会のサイトでは、元NHKアナウンサーの岡部達昭氏による方言についてのコラムが掲載されている(2016年2月15日付)。そこでは方言やなまりが「ひどく気になる人」もいるとして、
「すみません。私○○の出身でしてなまりが強いんです。お聞き苦しい点はお許し下さい。お分かりになりにくかったら何度でもご説明いたします」
というような前置きをするとよいとのアドバイスも記している。(MM)