「JR東」発足30年記念 23万円入場券の胸算用

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   JR東日本は2017年4月1日に会社発足から30周年を迎えることを記念して、JR東?本の各駅(1634駅)の入場券をセットにした「JR東日本30周年記念入場券」を300セット限定で発売することを、2017年3月7日に発表した。

   1634駅分の入場券とバインダーのセットで価格は22万8760円。高額商品だが、JR東日本広報部はJ‐CASTニュースの取材に、「話題になって、多くの人に申し込んでもらえれば...」と期待を寄せる。

  • JR東日本の1634駅の入場券がセットに! (写真はイメージ)
    JR東日本の1634駅の入場券がセットに! (写真はイメージ)
  • JR東日本の1634駅の入場券がセットに! (写真はイメージ)

「東京駅開業Suica」バカ売れ、「2匹目のドジョウ」?

   販売されるのは、JR東日本の鉄道営業駅1634駅分の入場券とバインダーのセット。入場券は、券売機で購入できるものとほとんど同じに見えるが、通常より厚い紙で作られた「硬券タイプ」という点で違う。

   一見かなり高額だが、JR東日本管轄の駅の入場券は140円。1634駅分なので、ちょうど販売価格と同じ金額だ。バインダーもセットなので、妥当な値段設定といえる。

   JR東日本の「記念モノ」といえば、2015年1月に発売された「東京駅開業100周年記念Suica」が記憶に新しい。販売価格は2000円だったが、予想を大きく上回る大人気となった。WEBでも申し込みを受け付け、最終的には約500万枚を発行した。

   2000円(内預り金500円)の「記念Suica」がこれだけの数が売れれば、かなりの売り上げになっただろうと思い聞いてみたら、

   JR東日本の広報担当者は、

「Suicaにチャージされたお金は、JR東で『運賃』として使われなければJR東の売上金にはなりません。また、保存用にしていて使用されない場合や500円の預り金は10年が経過した後でないと売上金としては計上されません。でも、利益がすべてという話ではないですから」

という。

   一方、今回販売されるのは「入場券」。Suicaと違い、購入者が使っても使わなくても購入された時点で売上金として計上される。300セットが完売すれば、単純計算で約6900万円の売り上げになる。

   JR東日本の広報担当者は、「会計上はそうなる」としつつ、「会社発足30周年の感謝を込めたさまざまなキャンペーンの中の1つの施策という位置づけの商品です。『東京駅開業100周年記念Suica』と同じように、売り上げがどうこうということではなく、お客様への感謝を込めた商品です」と語った。

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