職場の飲み会がイヤ! 「変人」よばわり、でも顔出す価値あり(江上剛)

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「仕事先との懇親の飲み会は有用で、自分も積極的になれるのですが、職場の内輪の飲み会はどうも楽しくありません。それでもやはり周囲に合わせて付き合うべきでしょうか」

   イヤなら付き合わなければいいじゃないか。

  • たまには上司と1杯やるのも…
    たまには上司と1杯やるのも…
  • たまには上司と1杯やるのも…

仕事先との飲み会には積極的に参加するけど・・・

   でも毎回、断っていると、「変人」とか言われてみんなから仲間外れにされるだろうね。それでもいいなら、いいんじゃないかな。

   でも「変人」って言われるようになると、あなたが好きな仕事先との飲み会にも誘ってもらえなくなるだろうね。

   「あいつは変人ですから」「あいつは付き合い悪いですから」「あいつは酒飲みませんから」などと言われてね。

   あなたの仕事先との飲み会は有用だから積極的に参加するという態度は、功利的、打算的過ぎないかな。職場内の内輪の飲み会は無用ってことでしょう。その考えもどうかなって思うね。

   しかし、私も内輪の飲み会が有用だと言い過ぎるのもどうかとは思うけどね。

   たとえば、そこではハラスメントが問題になることが多い。勝手に上司が盛り上がって、酒の飲めない部下に無理強いしたり、女性にセクハラ、仕事の成績の悪い部下にパワハラとかね。

   あなたが内輪の飲み会を嫌うのは、ハラスメントの現場に遭遇したことがあるからかな。それなら理解できる。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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