2017年3月8日の国際女性デーにちなみ、漫画家の西原理恵子さんが「お寿司と指輪は自分で買おう」という女性へのメッセージを投げかけて話題になった。
朝日新聞デジタルが3月3日付で取り上げたものだが、確かに男性に寄りかからず、「自分で稼ぎたい」「叶えたいと思うことがある」という女性は増えているらしい。
女性の野心を阻むのは、「男性社会」
映画生活検索サイト「トーキョー女子映画部」のアンケート調査(有効回答415人、2017年2月8日発表)によると、「あなたは野心を持っていますか?」という質問に、「野心がある」と答えた女性は77.1%にものぼった。
調査結果によると、「あなたは野心を持っていますか?」という問いに、「必ず実現しようと思っていることがある」が21.7%、「いつか実現させたいが、まだ実行に移せていないことがある」が37.3%。この2つの回答を合わせると77.1%の女性が「野心がある」ことになる。
また、「野心はあるが、まだ具体的なことは見つかっていない」との回答が18.1%。「特にやりたいことや実現したいことはなく、野心はない」と答えたのは22.9%だった。
さらに、「上昇志向があっても苦労する女性にとって、一番の壁は何だと思いますか?」との問いには、「男性優位の風潮」が35.9%、「周囲の理解不足(お前にはどうせできないだろうという空気)」が23.4%、「家族の存在」23.1%、「経済的な問題」11.3%、「年齢的な問題」が2.9%となった。
女性は強く、たくましい
アンケート調査では回答とともに、身の回りの成功体験が寄せられ、
「母は今している仕事をアルバイトから始め、15年働いて今は管理職まで上り詰めたので、努力次第で変わるんだなと感じました。(20代前半)」
「銀座でブティックを営む友達の両親が、もう経営状況が悪いのでお店をたたもうと思っていたようだが、友達が高校を卒業してお店を手伝うようになり、数年経ったら日本各地に数店舗オープンするほどになった。(30代前半)」
「高校時代から声優を目指し努力して、何の人脈も芸能経験もないところから自己努力だけで養成学校の奨学生になり、有名プロダクションと契約して声優になった先輩がいます。洋画の吹き替えもやっていて、『声の出演』のところに名前を見つけたときは自分のことのように嬉しかった!(40代後半)」
といった声が寄せられた。
はたして世の中の女性の「野心」とはどんなものかと、ツイッターを見ると、
「ずっと叶えたいと思ってたこと、いざ叶いそうになったらなんか他人事のように思えてきて、怖くて踏み出せぬー。しばらく時間が経っちゃった。自分には野心があるようでないのかもしれないー」
と、ちょっとばかり冴えない声がないわけではないが、
「この春夏叶えたい野心、『抹茶ではじめる朝を楽しみたい』を叶えました」
「(霊感のある)職場の人が『36歳と38歳の私の声が聞こえた』とこっそり内容を教えてくれた。どうやら私は野心の塊のようだよ」
「正論と野心は私の永遠の弱点であり宿敵であり、強くなるための燃料である」
といった、つぶやきも多くあがっていた。
野心や野望、願望があるからこそ、前に進めるはず。イマドキの女性は強く、たくましいのかもしれない。