「日本の良さも自覚している人」
回答者からは、
「グローバル人材とは、英語を話せる人の事ではないと思います。世界的な規模で世の中が動いていますので、さまざまな環境に適応して活動できることだと私は思っています。働く事だけで無く、考え方のまったく違う人と分かり合おうとする、その為に必要な事を認識し、自ら学ぶ人材です」
「明日いきなり外国いって○○してきて、という任務が出てもソリューションを見つけられる行動力、異文化・異言語でも仕事ができる適応力と機敏さですね。かならずしも海外で働くのがグローバル人材ではありません。日本国内で海外クライアントの対応ができるのもグローバル人材です。異文化の架け橋になれること、といったらわかりやすいでしょうか」
「宗教で◯◯が食べられない 就業時間中でもお祈り優先 日本人のように空気なんて読まない 社交辞令大嫌い 他にもたくさんありますが、日本人とはまったく異なる価値観を持った人たちを受け入れ、理解することも『グローバルな人材』になるための必須条件だと思います」
「アメリカ生活25年の私の考え。自分の国の文化を大切にする人です。例えば、華道、茶道、柔道、剣道、着物の着付けといった自分の国の文化を身に着けている人であれば、世界の人達から一目置かれます。特技じゃなくても、日本文化に詳しいとか」
などの多様な意見が書き込まれた。
独立行政法人 国際協力機構(JICA)のサイトには、イベント「池上彰と考える『グローバル人材とは何か』」(13年9月28日開催)の内容がまとめられている。
それによると、「日経ビジネス」編集長(当時)の山川龍雄氏は「日本を起点にして物事を考えるのではなく、地球規模で広く物事を考えるという視点」が一つの要素だとした一方、池上氏は「世界に通用する人間であると同時に、日本の良さも自覚した上で働くことのできる人材」と定義したという。
語学力に、自国の文化への理解、ダイバーシティーを高めること、コミュニケーション力...。これだけ人によってさまざまな考え方があると、確かに定義付けは難しそうなお題だ。(MM)