人事でフェアな会社などないよ 出身大学差別あるなら道は二つ(江上剛)

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ノイローゼにならぬよう気を付けて

   あなたの選択は二つ。評価されない大学出身であることを自覚して、ほどほどに仕事をして、時間外で自分磨きや人脈作りに精をだすこと。

   もう一つは、部長に有無を言わせぬほど頑張って実績を上げること。部長が××大卒じゃない場合は、あなたに意地を見せてほしいと思っているのかもしれないから。実績さえ上げれば、学閥なんてあなたにとって問題ないだろう。

   部長は、××大卒ばかり優遇される会社に嫌気がさしていて、若手で頑張り屋のあなたに学閥の壁を破ってほしいから、わざと学閥を意識させるようなことを言っているのかもしれない。

   しかし、部長の真意を深読みして無理に働いた挙句、やっぱり学閥の壁に跳ね返されると、悔しくて悔しくてノイローゼになることもあるからゆめゆめよく気を付けてほしい。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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