総務省が2017年3月3日に発表した1月の全国消費者物価指数(CPI、15年=100)は、生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)が99.6で、前年同月比で0.1%、前月比では0.3%上昇した。
エネルギーと生鮮野菜など高騰
プラスに転じたのは1年1か月ぶりで、ガソリン、灯油、電気代などのエネルギー価格の上昇が指数を押し上げた。
生鮮食品を含む総合指数は100.0で、前年同月比で0.4%上昇。前月比で0.1%の上昇となった。
一方、同時に発表した1月の家計調査(速報)では、1世帯(2人以上)あたりの消費支出が27万9249円となり、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比1.2%減少した。減少は11か月連続。消費者の節約志向が根強く続いているとみられる。
項目別でみると、食料が2.6%減と6か月連続で前年を下回った。キャベツやハクサイなどの生鮮食品の価格高騰が響いた。