日本銀行が2017年2月28日に発表した「2016年の決済動向」によると、16年の電子マネーの決済金額は5兆1436億円(前年比10.8ポイント増)と、2007年の調査開始から初めて5兆円を突破した。
前年比での伸び幅をみると、2014年は28ポイント、15年が15.7ポイントと、16年はさらに縮まったものの、決済金額は右肩上がりの増加を続けている。
決済回数も初の50億件突破
2016年末時点での電子マネー発行枚数は3億2862万枚、決算回数は前年比で11ポイント増加して51億9200万件だった。こちらも調査開始以降、初めて50億件を超えた。
電子マネーが使える店舗の増加や、iPhoneを使ったアップルペイが日本で始まったことなどが要因となったとみられる。
統計は、IC型のプリペイド式電子マネーが対象。楽天Edyや、交通系のSuicaやICOCA、PASMO、小売り流通業が発行するWAONやnanacoなどから提供されたデータを集計した。
なお、交通系電子マネーについては、乗車や乗車券の購入に利用されたものは含まれていない。