なんと私が「美容整形大使」に 「美人になりたい」と声高に叫ぶ!

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美人はメリットが大きすぎる!?

   拙著「整形した女は幸せになっているのか」でインタビューした作家の中村うさぎさんによると、「美というのは権力だから、それをお金で手に入れようとする行為には非難が集まるのだ」という。

   「人は見た目が9割」とか、「女は見た目が100%」なんてタイトルの本が売れる時代だ。確かに、外見がよい人はそれだけで得をする。いわば美しい人は特権階級。その特権を金にあかして手に入れようなんてずるい、許せないということか。レーシックや歯並びの矯正は批判されないのに、美容整形だけこんなにも批判されるのは、前者に比べて美容整形のもたらす審美的効果があまりに大きいからだろう。金にあかして美のカーストを上昇させようなんて浅ましい・・・なるほど理解できる。

   でも私はやめられない。なぜって、キレイになりたいと公言するのは、とても気持ちがいいし、今まで隠していた本音を暴露するような開放感があるからだ。

   別に皆が美人を目指さなくてもいいし、美容整形が最高だとも思わないが、せめて「わたしゃキレイになりたい」と主張して選択肢のひとつに美容整形を選ぶ人がいても、浅ましいとかビョーキだなんて言われない世の中にならないものかなと思う・・・「大使」らしく偉そうなことを言ってみたが、まだまだ難しいかな。(北条かや)

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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