厚生労働省が2017年2月22日に公表した2016年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイムで働く女性の平均賃金は月額24万4600円で、3年連続で最高となった。男性の賃金の73%を占めるまでになり、男女格差はこの20年で10ポイント縮まった。男女の賃金格差は過去最小となったが、男女間の「同一賃金」の実現はなお遠いようだ。
役職者の女性割合は過去最高
短時間労働者以外の一般労働者(非正規含む)の平均賃金は前年と同額の30万4000円。このうち、女性は24万4600円(前年比1.1%増)で過去最高。男性を100とした賃金格差は過去最小の73.0だった。
正社員は32万1700円(0.2%増)、非正規は21万1800円(3.3%増)、短時間労働者も時給1075円(1.5%増)で、すべて過去最高だった。
また、役職者(部課長級)の女性割合は過去最高の9.3%(前年比0.6ポイント増)だった。