2月になると入社や入学を見越して引っ越し業者とスーツメーカーのCMが増えます。毎年、もうすぐ春が来るのだなと感じます。
これからの時期、新入社員や内定者の研修で、身だしなみに関する質問を受けることが多々あります。今回は、その代表的なものを男女別に紹介してみます。
【男性編】ワイシャツは何枚必要?
Q「スーツは1着あればいいですか?」
最低2着は用意しましょう。色やデザインが違うものを選ぶと「ずっと同じスーツを着ている」と思われずにすみます。
Q「何色を買えばよいですか?」
紺、グレー系を選ぶとシャツやネクタイに合わせやすいです。
Q「ワイシャツは何枚ぐらい必要ですか? 色は?」
クリーニングに出すのであれば、5枚以上あると安心です。洗濯する場合は、3枚は用意をしましょう。色は白が無難です。白は「新人」のシンボルカラーでもあります。誠実・清潔さをアピールしましょう。
Q「ネクタイはどのようなものを選べばよいですか?」
スーツの色に馴染みやすいブルー系は必須です。その他に暖色系もあると便利です。ストライプやドット柄でも控えめなものを選びましょう。ネクタイを綺麗に結べるようになるまでは、何度も結び直しをすること。皺になった部分は、アイロンをかけて皺伸ばしをしますが、面倒な時は衣類用消臭スプレーを吹き付け、乾燥させるだけでも皺が目立たなくなります。
【女性編】カジュアルはどの範囲まで?
Q「オフィスカジュアルの範囲が分かりません」
入社から数か月は、襟のあるシャツやジャケットで「きちんと感」を出しましょう。オフィスカジュアルの範囲は企業によって異なりますが、基本として、肌の露出を少なくし、派手な色は避けます。シャツとカーディガン、胸元が大きく開いていないインナーとスカート・パンツの組み合わせです。いきなりカジュアルにするのではなく、先輩社員の様子を見ながら少しずつカジュアルなアイテムを取り入れていきます。
Q「アクセサリーはどの程度まで大丈夫ですか?」
電話応対が多い仕事では、大きなピアスは避けましょう。受話器にピアスが当たり、音が相手に伝わる可能性があることと、ピアスにも傷がつきやすくなります。ロングネックレスはキャビネットの開閉時に引っかかることがあります。業務に支障をきたさない物を身につけること。何個もジャラジャラとつけるのではなく、少しつける程度にするとかえって品よく見えます。
新入社員は上司や先輩の姿を見て学びますので、新人を迎える側の一人ひとりが手本となることが大切です。
私がお勧めしているのは、自社の身だしなみチェックシートを作成することです。定期的に全社員でチェックすることにより、ベクトル合わせができます。ぜひお試しください。(篠原あかね)