寒い季節に飲みたくなる、あたたか~い甘酒。最近では、美容効果や栄養の豊富さから「飲む点滴」とも呼ばれ、女性を中心にブームを巻き起こしている。
とはいえ、「甘」ではあるが「酒」。ノンアルコールの商品もありつつ、「名前に酒が付いている時点でありえない!」と杓子定規の考えもあるようで......。はて、職場で飲むのはアリか、ナシか?
「酒」である以上引いてしまう
「掲示板ミクル」に、「会社にポットに甘酒を入れて持ってくるパートのおばさんがいます」と報告が寄せられている(2017年2月5日)。
昼休憩の際、他のパートの女性たちと一緒に飲んでいるそうだが、投稿者は「会社に酒が付く物を持って来て自分は引いています」。
そのおばさんはお酒好きらしいが、持参している甘酒はノンアルコール。「冬は温まる」などと言いながらいろんな人に勧める時もあるという。
そんなパート女性を冷ややかな目で見ているらしい投稿者、「会社に、甘酒を持ってくるのはありですか、なしですか?」と、世間にジャッジを求めた。
まず「アリ」派。市販の甘酒はたいてい清涼飲料水の分類であること、パート女性が持参しているのもノンアルコールだという点で「問題ないだろう」との判断がいくつも書き込まれている。
「職場に甘酒持ってくる人いますよ カップに入ったノンアルコールのやつです。私はノンアルコールだから良いんじゃないかな?と思います」
「うちの会社には甘酒ジンジャーオレとかいうのを飲んでる人いますよ。ノンアルコールで昼飯食ったあとにパン屋でテイクアウトしてるらしい。あと社内の自販機に普通にお汁粉と甘酒入ってるよ」
など、実際に職場でも甘酒を目にするという体験談も。
「昔から甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価が高くてそのおばさんは親切な人だと思います。私は休憩時間にもらえたら素直に嬉しい」
と、自分に勧められたらありがたく頂戴する、という人もいた。
どんなに好きでも控えたほうが......
一方、投稿者と同じ「ナシ」派も黙ってはいない。
「甘酒は、もし酒粕で作ったものだとアルコールが入ってたりしますから、私は、会社ではナシだと思います」
「甘酒は清涼飲料だと知らない方もたくさんいます。誤解を生むようなことをしてはいけないと私は思います」
と、良識を盾に抵抗感を示す。
自身が職場で甘酒を飲んでいるという人からも、
「ノンアルタイプなら職場で飲んでも構わないでしょうが、まわりには『甘酒=酒』と思われるため、飲むならコッソリすべきと思います。ちなみに私も職場で飲んでますがコッソリ飲んでます」
と、「大っぴらにはしないのがマナー」との意見が書き込まれた。
今回の投稿では全体として「問題ない」と考える人が多かったが、「gooランキング」が集計した「女子が職場で毎日飲んでいると引く飲物」では、甘酒が5559票で1位だった(投票は2011年10月21日~11月3日まで、NTTドコモ『みんなの声』で実施。結果は11年11月4日発表)。
ノンアルコールだとしても「職場で毎日飲む物としては《甘酒》は周りの目が気になる飲み物」だとして、「どんなに好きでも、体に良くても、デスクで毎日飲むのは控えた方が良さそうです」と書かれている。
社内の自販機で売られているような職場なら「飲んじゃダメ」と考える人も少なそうだが、そうでなければ......。古来「李下に冠をたださず」と申しますから、くれぐれもお気をつけて。(MM)