3月4月は引っ越しシーズン。不要品を処分したい、当座必要な物を安く買いたいという人もたくさんいるだろう。そんなときに役立つのがインターネットを介した売買システムだ。
個人情報やり取りの有無も
オークションサイトの最大手はYahoo!オークション、通称「ヤフオク」だが、最近はフリーマーケット形式のアプリ「メルカリ」や「フリル」、楽天が運営する「ラクマ」なども人気を集めている。その流れで、ヤフオクでも2017年2月2日から「フリマ出品」という形式で商品を売りに出すことができるようになった。
どこを選べばよいか悩むところだが、まずはその出品形式に注目したい。
オークションサイトは、その名の通り「オークション(競売)形式」で、買い手の入札によって商品の値段が決まる。レアな物品やマニアが多くいるコレクターズアイテムは値上がりしやすい。マニア同士の「入札合戦」になれば、驚くほどの高値がつく場合もある。
ただし、入札期間があるため「即売」できないこと、入金確認や商品発送など落札者とのやりとりを自分で行わなければならないことがデメリットとして挙げられる(ヤフオクには「Yahoo!かんたん決済」などのシステムがあり、手続きがかなり簡素化されてはいる)。通常、決済や発送のために自分の氏名や振込先、発送時の住所などの個人情報を落札者に示す必要もある。
出した品が埋没しがち
一方、フリマアプリは、「即座に」売ることができるのが特徴。自分が付けた値段よりも高く買ってもらえることはないが、商品を早くさばきたいという人にはうってつけだ。
「メルカリ」を例に取ると、即売のメリットに加え、商品の売買をメルカリが仲介するため、振込先などの個人情報を第三者に知られる心配がない。商品の発送も「らくらくメルカリ便」を使えば、匿名での発送が可能だ。
デメリットは、毎日膨大な出品数があるため自分の出した品が埋もれてしまいがちなこと、売上金をいったんメルカリが預かるシステムになっているので、現金を受け取るためには「振込申請」という手間がかかることだ。さらに、スマホユーザーの若い利用者が多く、「値下げしてほしい」「取り置きしてほしい」などと「無茶ぶり」されることもあるようだ。
注意しておかなければならないのは、オークションサイト、フリマアプリとも「利用料」や「手数料」などがかかること。ヤフオクの場合は月額498円の「Yahoo!プレミアム会員費」と、落札時に落札システム利用料(2017年3月16日より落札価格の8.64%)がかかる。メルカリは、利用料などは無料だが、商品が売れた場合には原則10%の手数料を取られる。それらをよく見極めてから出品するのが得策といえるだろう。
ツイッターを見てみると、
「ヤフオクは写真と文章次第で高値で売れるから普通に出品自体が面白いんだよな」
「今回、初めてヤフオクで出品をしてみたんだけど、物のせいか、売れる、売れる(笑)6品中5品が売却完了。なんか、嬉しいっす!」
「メルカリ売れるね笑儲かる儲かる」
「やばい、メルカリってこんなに儲かるアプリだったのかよ最&高」
などと、売り買いを楽しんでいる人は、確かにいる様子。(KM)