文章に「見出し」入れたいなら 【エントリーシート3】

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文字数が制限されている場合は

   見出しの有無以前に例文が絶望的なほどのひどさです。が、ここでは本題の見出しに絞って解説します。

   文字数が130字以内とかなり限られています。そこに見出しをつけたらどうでしょうか。改行不可の場合でも、9文字使っています。改行が可能な場合は1行分となるわけで、20~30字にも相当するでしょう。少ない文字数に制限されているときに見出しを使うと、さらに内容が薄くなります。

   しかも採用担当者によっては、「書けないから見出しでごまかしているのだろう」と誤解して、大減点とすることも十分に予想されます。文字数が制限されている場合は、見出しはつけないほうが無難なのです。

   1000字以上の小論文ならまだしも、200字から400字、多くても500字程度しか書けないエントリーシートで見出しを使うことに、私は否定的です。

   しかし、中にはどうしても見出しを使いたいという学生もいるでしょう。そこで、見出しの原則を次の4点にまとめました。

原則1:文字数制限300字未満のときは、見出しを使わない

   300字未満なら、文字数がもったいない。見出しはやめておきましょう。

原則2:見出しはYahoo!ルールの13.5字から18字程度

   Yahoo!は、ヤフトピに使う見出しの文字数が13.5字以内(句読点、感嘆符などを含む)と決まっています。この少ない文字数で、いかにして読者の目を引くか、Yahoo!ニュース編集部は心血を注いでいます。

   見出しに20字、30字を費やす就活生がそこそこいます。見出しに文字数を割くくらいなら、本文に使いましょう。見出しはひとまずYahoo!記事と同じく13.5字が目安。どうしても、というなら18字以内に収めてください。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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