街が浮足立つように感じられる、バレンタイン目前のこの季節。チョコレート好きの人や、意中の人からプレゼントをもらえそうな男性にとってはウキウキだろうが、職場で暗に「義理チョコ」が求められる女性は、ちょっとウンザリではないだろうか。
ネット上で「職場のバレンタイン習慣がめんどくさい!」と愚痴が飛び交うのも年中行事だが、今年も例に違わずそんな書き込みが。
配る数が20個にふくらみ
Q&Aサイト「発言小町」に、早々と「職場のバレンタインの必要性」というトピックが立てられた(2017年1月13日)。
投稿者の職場では、バレンタインに女性社員から男性社員一人一人にチョコなどを配る風習がある。参加しないといけない雰囲気で、廃止している職場をうらやましく思っている様子。
配る数が20個以上にものぼるのが苦痛で、人数を絞ってあげた年もあったが、男性陣からお返しするのもまた風習になっているようで、渡していない人からもお返しをもらってしまったのだとか。その人には後日改めてチョコを渡し、翌年からまた全員にあげることにしたという。
他の女性社員は「お返しちゃんと貰えるしねー」とノリノリらしく、モヤモヤしているのは投稿者だけのようだ。自分だけやめると「なんだあいつ」と思われる空気もあるそうで、ほとほと困っている。
「実際欲しいのでしょうか? 渡す方はお返し欲しいのでしょうか? お返し目当てでしょうか?」
と、世間一般の「職場バレンタイン」の受け止め方を気にしている。
男性からの「要りません」宣言も
寄せられたコメントを見ると、
「いつもお世話になっているので、1年分のお礼と思って渡しています。仕事を教えていただいたり、飲み会で多く出していただいたり、毎日一緒に働いていると改まってお礼を伝えることも少なくなりますので、年に一度のいい機会だと思っています。独り身の契約社員ですので、お金は厳しいですが、義理でも600円以下のものは渡しません。あげるからには『見るからに義理すぎる』とがっかりもされたくないので。感謝の気持ちが伝わるように時間をかけて選んでいます」
と、年に一度の機会を前向きに生かそうとする女性もいるが、多くはネガティブ。
「私は配りません。でも他の同僚は男女関係なくみんなに配ります。男性はホワイトデーに返せるけど、その時に予期せず、私の分まで用意してくれる方もいるので申し訳なくて。『ありがとうございます!お返しは仕事で返します!』って言うしかない状況。ほんと迷惑」
など、投稿者同様「バレンタインなんて面倒」という書き込みが。
「男からすれば要らない。好きな人からドキドキしてもらう、学生時代や彼女彼氏時期ならまだしも。良い年齢になってから、何で好きでも無い相手にもらいお返ししないといけないのか」
という男性の意見もあれば、
「うちの職場は数年前に、男性ボスが廃止にしました。『今年からは要りません』と。貰う側のトップが言わないと、なかなかなくならないと思います。本当に悪しき習慣だと思います」
のような終結宣言の事例も書き込まれている。
「缶コーヒーやお茶とか、栄養ドリンク、ガムとか軽い物を少しラッピングして渡すのはどうですか?お返しはいつでも良いので今度缶ジュースでも奢って下さいとか」
「綺麗なペーパーナプキンを買って来て、チロルチョコ的な物を数個ずつ包んで、モールで留めて。そして、『日頃お世話になってます。チョコは本当に気持ち程度なので、ホワイトデーは無しでお願いしますね。』と一言付け加えれば良いと思います」
といった、贈る側・贈られる側の両方にとって負担にならない提案も寄せられた。
「バレンタインなんて嫌だけど、自分だけやめるのが許される空気じゃない...」とブルーな気分の人がいたら、参考にするといい。(MM)