「優秀」失うのは一瞬で足りる まず「怒り」抑えるのが大切(高城幸司)

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   社内で優秀な社員と思われるためには、かなりの時間と努力が必要となります。仕事が1つや2つうまくいっただけでは「当たり前」、または「偶然」と思われるだけです。周囲から「優秀」と認められるには、明らかに「優秀」だとわかるトラックレコードや経験、輝かしい成果を積み上げていかなくてはなりません。

  • 制御できない怒りは命取りになる
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一発でレッドカードの可能性も

   ところが、それほど苦労して得た「優秀」という看板が意外なほどあっさりと剥奪されてしまうのも、また事実です。

   何か失敗をしてしまったり、期待に応えられなかったりした時、「今回は残念だったけど、そうはいっても優秀な人だからね」と看板にきずがつかない場合もありますが、事によっては「○○さんのような優秀な人が、こんなイージーミスをするとは思っていなかった」「××さんは優秀だといわれているけど、やっぱり無理なこともあるんですね」と、一度の過失が失望につながることもあります。

   「悪い人ではないかもしれないけど、過大評価しすぎたのかもしれない」と、評価を下げられてしまう可能性もあるのです。

   周囲を失望させてしまうきっかけとしては、「任せた仕事を最後までやり切れなかった」とか「期待通りの成果をあげられなかった」など、いろいろ考えられますが、いずれにせよ「期待以下」のクオリティで対応してしまった場合に起きるものです。

   「少しだけ期待通り」または「少しだけ期待値以下」であればまだ救いがあるかもしれませんが、「かなり期待値以下」であれば、その1回でレッドカードが出てしまうこともあるでしょう。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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