敬体を推す就職サイトも
どちらの検索にも上位で引っかかるのが、キャリアパーク、内定塾、就活塾(キャリアアカデミー池袋校)です。
キャリアパークは、敬体派。
「エントリーシートを書く応募者のほとんどは、新卒の就活生か、転職希望者です。就活生の場合、目上・年上の相手に向けて書いていると考えて間違いありません。であれば、『です・ます』の丁寧語を用いた敬体を選択するのがベターです。実際のエントリーシートで多いのも、丁寧語でしょう」
内定塾は中間派です。
「どちらが正しいという基準はありません」
就活塾も中間派。
「どちらの文体を選ぶかは、あなたの自己ブランディングの方向性で決まると言えます」
いろいろな個人手記に当たると敬体派、常体派のそれぞれに分かれます。
敬体は、敬語を交えるわけですから、柔らかいイメージを出すことができます。そこで、就活塾は、
「リーダーシップをアピールしたいなら常体、サポート力をアピールしたいなら敬体」
と使い分けを勧めています。そうかなあ?
なんとなく、そういうものかと納得してしまいそうな言説でもあります。これを敷衍すれば、「総合商社などは常体、金融や一般職なら敬体」という言い方も可能でしょう。
とはいえ、その学生にリーダーシップ能力があるかどうかは、書かれている内容で判断するしかありません。敬体だからリーダーシップをアピールできないなんてバカな話はないでしょう。その逆も同じです。
そういうことを考えあわせると、学生の皆さんがそれぞれ書きやすい文体で書けばいいのでは、という中間説を私も支持します。
それでも悩んで決められないというのであれば、常体をお勧めします。企業側が「敬体でないから落とす」なんてことはまずありえません。同じ文字数で情報量が多いわけですから、常体でいいでしょう。