夢か、40代で正社員に転職は シングル母に励ましの声次々と

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   総務省の「労働力調査」によると、1984年に15.3%だった非正規雇用の割合は、2015年には37.5%に拡大した。正規と非正規の比率は、この30年で17対3から3対2となりつつある。

   非正規の人数を年代別に見てみると、15~24歳が231万人で非正規全体の11.7%、25~34歳が290万人(14.6%)、35~44歳が393万人(19.8%)、45~54歳が387万人(19.5%)、55~64歳が412万人(20.8%)65歳以上が267万人(13.5%)。少子化傾向を反映してか、中高年が占める割合が高い。当然ながら、将来を考え、待遇面や福利厚生に恵まれた正規雇用への転職を望む人も多いだろう。

転職に有利なのは、やはり......

子どものためにも安定した職がほしいが
子どものためにも安定した職がほしいが

   Q&Aサイト「発言小町」には「40歳を過ぎて正社員に転職できた人はいますか?」という心細げな相談が寄せられた(2017年1月18日公開)。

   投稿者は40代のシングルマザー。現在はフルタイムのパートをしている。今後のことを考えると正社員になりたいが、資格なし、学歴は国立大学中退、仕事経験はオフィスワークのみというキャリアが転身を躊躇させるという。働きながらの転職活動は難しく、さりとて思い切って辞める決断はあまりに恐ろしい。

「正社員になった方がいたら、どんな努力や工夫をされたのか参考にしたいです」

と問いかけると、さまざまな回答が寄せられた。

   まず、転職に有利なのはやはり「資格」だというアドバイス。

「私を含め、周りの何人かは結婚後に国家資格を取りパートから正社員になりましたよ。資格は調理師、栄養士、保育士、介護士です」
 「私も40代です。運送会社でパートとして働いていましたが、『フォークリフトの免許を取ると正社員で雇用できる』と言われて、免許を取りました。今は仕事が楽しいです」
 「私も同じくシングルマザーです。40歳の頃に公務員になりました。持っていれば絶対に正規で働けるであろう国家資格を離婚後に頑張って取得しました」
 「介護職は40代未経験・未資格でも大丈夫な所はあります」
 「48歳で採用されました。離婚を機に労働市場に復帰。ずっと専業主婦でしたので、事務職正社員は採用されず。一念発起して小売大手のパートから始動。働きながらMOS資格取得、TOEIC受験900点台取得。パートの傍ら求職活動をするも3年間全く採用されず、その後転職して生命保険の外交を2年(きつかった!)、この間にCFP取得(今は活用されず)。その後、知人の紹介で、外資系日本法人で役員秘書兼事務職に採用されました」

と、資格挑戦は40歳でも遅くないと励ます声がしきり。

   大人の転職活動は「自力」だけではない、よそに力を借りるべきだという意見もあった。

「転職エージェントに登録なさってはどうでしょうか。私もアラフォーで、最初は自力で転職活動をしていたのですが、書類選考ではじかれるばかり。エージェントに職務経歴書を添削してもらったところ、これが面白いように書類を通過。結局4社から内定をもらいました」
 「40代以降の就職はニーズの合致のみならず、コネも大いに物を言う様に思います」

   投稿者は大いに力づけられたのではないだろうか(KM)。

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