職場の飲み会に気乗りしない日もあるもの。「今夜見たいテレビ番組があって......」「家でのんびりしたいんだけど......」など、「お先に!」の理由が弱いためにやむなく最後まで付き合った経験、おありではないだろうか。
ネット上では、「習い事に行きたいから」で飲み会を中座するのはアリかナシかについて、意見が求められている。
習い事を理由にしてよいものか
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「職場の飲み会を途中退席するのはやはりまずいのでしょうか?」という質問が寄せられている(2017年1月15日)。
投稿者の職場では、ちかぢか他部署も交えた大規模な飲み会が開催される。ほぼ強制参加だが、その日は普段通っている習い事と重なっており、あまり乗り気になれないという。
飲み会を1時間で抜けられたら習い事に間に合うが、「さすがにまずいでしょうか?」と、周りの目が気になるようだ。
回答者からは、
「あなたの上司、所属長に話をしていれば何の問題もありませんよ。3~5人位抜けるのなら問題があるかもしれませんが1人なら大丈夫ですよ」
「一次会の最初の乾杯や挨拶までは最低限いましょうね。それで義務は終了です。宴会まで『仕事の延長』ではありませんから、拘束義務はないと思いますよ」
という寛大な意見も寄せられたが、多くは、
「私の経験上、こういった飲み会、『出たくないけど、仕事の一部として我慢していやいや出席する』って方が多いので、あなただけ、『趣味』を理由に中座ってのは多くの組織ではヤバイ行動です。変な例えですが、例えば会社がリストラを余儀なくされた際には、こういった行動を取る人が上位にリストアップされる傾向は強いです。なので、あなたの組織でどうかは分かりませんが、もう業務の一部だと思って我慢して出席したほうが『無難』ですね」
「飲み会が定期的に開催される、仲良し会レベルなら途中退席も許されるでしょうが、大規模な飲み会ですから飲み会を優先すべきかな」
「どうしてもということなら、誰もが納得せざるを得ない理由を考えることです。『習い事』は説得力に欠けるでしょう。みんなが習い事などと言い出せばキリがありません」
など、「会社の掟」尊重を訴える、ややどすの利いた助言だ。
「サッサと帰る」意外と多い?
結局投稿者は了承を得て飲み会を欠席できることになったそうだが、一連の回答を見る限り、職場の飲み会を途中退席すべきでない、したくても我慢して参加するべきだ、と考える人が多いように思える。実際のところはどうなのか?
「マイナビウーマン」のアンケート調査(14年2月26日発表)では、飲み会の途中で帰りたくなった時は、「先に帰る」が男女ともにトップ(男性29.8%、女性27.9%)だった。意外と途中退席は珍しくなさそう。
ただし帰る際は、
「体調が悪いと伝えて、お金を払って帰ります」(53歳男性)
「『明日朝早いから先に帰るねー』と言って帰るようにしている。当たり障りのない感じだから」(26歳女性)
と、居残る仲間を不快にさせない理由を告げるのがマナーと考えられているようだ。
「ぐるなびWEBマガジン」では、「飲み会からスマートに帰る方法」が紹介されている(14年11月26日)。
帰りたくなったら15~30分おとなしくしておいて、「どうしたの?」と周りが気づかったら「どうも朝から、体調が悪くて...」と切り出して帰れるよう仕向けるという古典的な方法から、
「両親や親類縁者、取引先などから緊急の電話があったふりをし、やむなく旅立たねばならない空気にする」
「年に何度も使える手ではないが『明日検査があるので飲めない』ふりをする」
といった急場しのぎの方法が挙げられている。
ここまで気を遣うなら我慢して最後まで参加したほうが楽なような気もするが、どうしても途中で帰りたくなった時のご参考まで。(MM)