2期8年の任期を終えて2017年1月20日、退任するバラク・オバマ米大統領。その最後の仕事の一つとして1月14日、大統領自らがホワイトハウス内をVRで案内するWebコンテンツを、ホワイトハウスのFacebookページで公開した。
オバマ氏「テレビで見ていたよりも小さかった」
「この家は、これを見ているあなたとすべてのアメリカ人のものです」
このセリフで始まるWebコンテンツでは、オバマ大統領とミシェル夫人の目を通して、ホワイトハウス内の、特に由緒ある9つの部屋を見学することができる。
アイルランド人移民がデザインし、奴隷たちの労働によって建てられたホワイトハウスの外観を映し出したあと、画面は、最近バイデン副大統領が自由勲章を受章した「クロスホール」を経て、「大統領執務室(オーバルオフィス)」へ。ここで大統領本人が登場。
「この部屋の持ち主はアメリカの人びとであり、歴史あるこの場所を築くために投資してきたすべての人たちです。私たちが成し遂げたかったのは、ここは誰もがアクセスできる場所なのだと人びとに感じてもらうことでした」
この場面で動画をクリックし、左右にドラッグして室内を眺めると、その名の通り部屋が楕円形(オーバル)であることが分かる。部屋の窓側には大統領の机、中央には2台のソファーと、りんごを山盛りにしたかごを載せたテーブル。
オバマ氏はこの部屋に初めて足を踏み入れた日、「テレビで見ていたよりも小さいな」という印象を抱いたという。「ここに入った人たちがより親密な感じで集えるような」。
窓からは、マーティン・ルーサー・キング牧師やエイブラハム・リンカーン第16代大統領の像が見える。そして、次の大統領となるドナルド・トランプ氏に引き継がれることなく、結局地元の機関に寄付されることになった、2人の娘たちのためのアスレチック遊具も。