職場で意外に難しい仕事の一つが「社外の人からかかってきた電話への応対」ではないだろうか。それなりに社会人経験を積んだ人でも、「どう応じればよいのか......」と苦慮する状況が少なからずありそうだ。
ネットで検索すると、ビジネス電話のマナーを指南するページも数々ヒットするが、現場からはそうしたマニュアルを鵜呑みにしていいものか、と心細げな声が聞こえてくる。
そもそも「席をはずしている」とは
Q&Aサイト「OKWAVE」に、「『席をはずしている』の使い方」というトピックが立てられている(2016年12月13日)。
事務職をしている投稿者。社外からの電話を受けた時、当該の担当者がトイレに立っていると「ただいま○○は席をはずしておりますので、折り返しご連絡してもよろしいでしょうか?」という言い方をしているそうだが、この対応で正しいのか不安だという。
自身が他社に電話した際、
「○○は本日席をはずしております(お休みしている、の意)」
「○○は席をはずしており、今日は戻りません(直帰の意)」
「○○は席をはずしています。戻りは3時間後になります」
など、同じ「席をはずしている」でも様々な使われ方をしていて、本当はどういう意味なのか分からなくなってしまったようだ。
投稿者は、「すぐ戻ることができる状態」、「ごく短い時間デスクを離れている状態」、あるいは「トイレに入っていることを遠回しに言っている」が「席をはずしている」だと認識していて、外出している場合は、
「○○はただいま外出中です(○時頃戻る予定です)」
「○○は本日研修に出ており、戻りません」
などと答えているそうだ。はたしてそれでいいのだろうか。