新春に贈る「オヤジの小言」 経営者に心してほしい7か条

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社長は朝一、機嫌よく

   一、朝、機嫌よくしろ

   朝から主(あるじ)の機嫌が悪いと社内のムードが悪くなります。社員の皆がピリピリ、今日は誰が犠牲者になるのかなんて戦々恐々としていたのでは、それぞれ自分の業務に集中できるハズがありませんし、社長は社内で浮くばかり。いつしか「裸の王様」の出来上がりです。

   社長は機嫌よく。特に「朝一」はそれが重要。これ、社内活性化の基本です。

   二、博打(ばくち)は決して打つな

   経営者相手に言い換えるなら「イチかバチかは禁物」ということです。たとえその時はうまくいっても、一度勝つと博打は必ずクセになる。そして世の中に勝ち続けられる博打は存在しないのです。少なくとも社員の生活を預かる社長が、仕事で「イチかバチか」はいけません。

   「時に大胆に、しかし細心で」が経営者の基本であることをお忘れなく。

   三、火事は覚悟しておけ

   これも経営者に即して解釈すると、災難はもらい火を含めいつやって来るかわからないので、対する備えは忘れるなということ。儲けを全て使ってしまったりせず、賞与や配当で山分けするばかりでなく、内部留保としていざという時に備えておけという戒めです。

   私が見てきた、意外な展開で潰れた会社の大半は、好調時に蓄えを怠っていました。

   四、拾わば身につけるな

   拾ったものをそのまま懐に入れるなということ。すなわち、強引でなくとも人様のものをかすめ取るような情けないことをするな、と。経営者向けに噛み砕いて言うなら、少しでもやましい気持ちが生まれるような商売はするな、という諭しです。

   騙したり、嘘をついたり、虚空の権利を主張したり、何かしらうす汚いやり口で利を手にしたとしても必ず報いが来ます。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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