2017年を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆様はどのような抱負をもって1年をスタートなさったでしょうか。私は、昨年以上に多くの場へ足を運び、さまざまな業種の方々と出逢い、笑顔が溢れる1年にしたいと願っております。
親しさ度で異なる快適空間
例年、年明けはあちこちの新年会への出席も多く、新たに名刺を交換する機会が増える時期でもあります。私は、「初めまして」のご挨拶をする際、少し意識していることがあります。それは相手とのパーソナルスペースの確保です。
ご存知の方も多いと思いますが、人間には「これ以上自分の近くに他人が入って来ると不快」と感じる距離があります。目安としては、家族や恋人など極めて親しい人の場合は45センチ以内、友だち同士なら45センチ~120センチの範囲、取引先や初対面の人なら120センチ~2メートルの範囲が快適空間といわれています。この空間よりも近くに寄ってこられると不快に感じることがあります。もちろん感じ方には個人差がありますけど。
読者の皆様もさまざまな場面で、この人ちょっと近づきすぎじゃない? と感じることがあると思います。相手は、物理的に距離を縮めることで心の距離も縮められると考えているのかもしれません。
近づきすぎるとマイナスに働く
話を初対面の方と出逢う新年会やパーティーの場面に戻しますと、このパーソナルスペースを意識せずに接近してくる方に対しても、内心「近いなぁ」と思いながら笑顔で会話はします。しかし、印象という点ではマイナスに働いてしまいます。「他人の領域にヅカヅカと踏み込んで来る図々しい人」という印象が残ります。
当然ですが、相手との距離が近いほどその方の臭いも届きますし、服装などの細かい点も意識せざるを得なくなります。特に臭いは、香水がきつい程度ならまだしも、体臭や口臭がきつかったりすると、それだけで距離をおきたくなります。
私の場合、相手が男性ですと、鼻毛が出ていたり、髭の剃り残しがあれば目のやり場にも困ります。服装も、シャツやネクタイに皺があれば、職業柄気になります。
逆に私自身も相手に不快感を与えないよう、見られていることを意識しながら人と接するよう心掛けています。
何事も最初が肝心。相手との距離感を意識した振る舞いと言葉遣いでよい人間関係を構築して、今年も公私ともに充実した1年にしたいと思います。
読者の皆様にとっても素敵な1年となりますように。(篠原あかね)