医療保険の前には傷病手当金が
傷病手当金は会社を休んだ日が連続3日間(待機期間)あったうえで、4日目以降休んだ日に対して支払われる。「ねんきん定期便」に記載されている最近の月別状況で、直近12か月の標準報酬月額を平均し、その額を30日で割った標準報酬日額の3分の2に相当する額が支払われる。
たとえば、標準報酬月額の平均440,000円、31日間継続して休んだ場合、
標準報酬日額=440,000円÷30日=14,670円(十円未満四捨五入)
支給日数=31日-3日=28日
1日あたりの支給額=14,670円×2/3=9,780円
支給額合計=9,780円×28日=273,840円
傷病手当金は1日あたり9,780円となり、5,000円近く収入が減る。その分をカバーする選択肢として医療保険を検討すればいい。
年金ばかりでなく、医療や介護財政もますます厳しくなる時代。「ねんきん定期便」から得られる情報を老後に向けたマネープランに大いに役立てたいものだ。(阿吽堂)