セコムは2016年12月27日、日本人の不安意識に関する調査結果を発表した。20歳以上の男女500人を対象に実施したもので、「最近不安を感じている」と回答した人は7割以上にのぼった。
「地震」への不安は1割増
「最近、何か不安を感じていることはあるか」という質問に対し、「感じている」と答えた人は31.0%、「どちらかといえば感じている」と答えた人は41.6%だった。
男女別では、女性のほうが不安に感じている人が多い傾向にあり、男性70.8%に対し、女性は74.4%だった。
不安の具体的な内容としては、「老後の生活や年金」が72.7%で最も多く、次いで「健康」(64.7%)、「地震」(53.2%)となった。15年調査と比較すると、「老後」「健康」の回答率がほぼ変わらないのに対し、地震については1割増加している。セコムでは、「4月に発生した熊本地震によって不安を感じた人もいたのかもしれません」と分析している。
最近1年間で不安に感じた事件・事故としては、「大雨・台風による土砂災害」が42.4%でトップになった。2016年は、九州各地の記録的大雨(6月)や、北海道や東北地方を襲った台風10号(8月)などが大きな土砂災害をもたらした。2位は「住宅侵入や路上での殺傷事件」(26.4%)、3位は「全国各地での噴火活動」(21.6%)となった。
同調査は2012年にスタート。5回目となる今回は12月9日から11日にかけ、インターネット上で実施された。