その1「日付入りの手帳」 【こんなものいらない!?】

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認知症予防に手帳をやめてみようか

   僕も現役の頃から定年退職して十数年になる今まで、ずっと手帳を手放さないできたが、最近はたいした予定もない毎日である。でも、予定がないのもなんとなく寂しいから、学生時代の友人とマージャンをする、サッカー日本代表の試合をテレビで見るなぞという、どうでもいいことまで予定として書き込んでいる。こんなことをやめて、認知症予防のためにも手帳なしの生活を始めてみようか、と思わないでもない。

   だけど、素浪人の僕ならいいけど、現役の勤め人にとっては、手帳に予定を書いておかないと、どこか不安ではなかろうか。予定を忘れてしまったら困る。そんな心配をさっきの中国人女性にぶつけた。返事は、

「日本人の同僚はよく約束を忘れるんですよ。文句を言ったら、『ごめんごめん、手帳にはちゃんと予定を書いておいたんだけど......』ですって」

   やはり、日付入りの手帳なんてないほうがいい、記憶しておくことが一番のようである。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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