いよいよ年末。今年も残りわずかとなりました。年末年始をいかがお過ごしでしょう。
私は毎年初詣に出かけますが、拝殿にたどり着くまで長蛇の列。防寒対策をしっかりして出かけないと体の芯まで冷えます。寒さ対策の基本は、首元と手首と足首を温かくすることですが、今回は手首の防寒「手袋」についてお話しします。
「内縫い」か「外縫い」か
日頃はどのような手袋をお使いですか? 皮革、毛糸の素材が一般的ですが、ビジネスシーンでは革手袋を使う方が多いのではないでしょうか。革手袋の種類でよく見かけるのが羊革・牛革です。値段も手頃でデザインも豊富ですから毎年購入する方も多いと思います。ビジネスシーンに合う手袋選びのポイントは、
(1)「内縫い」
手袋のデザインには、縫い目が外側に見える「外縫い」と見えない「内縫い」があります。「外縫い」はオシャレでレザージャケットなどにも合わせやすいですが、ビジネスシーンでは少々カジュアルな印象になります。その点「内縫い」は、控えめで落ち着いた印象を与えることができるので、スーツとの馴染みがよいのです。
(2)コートに馴染む色
手袋はコート同様屋外で着用するものですから、コートに馴染む色を選ぶと安心です。黒、紺、茶などを選ぶ方も多いでしょう。あえて派手な色で「はずす」のもオシャレだと思いますが、そこはTPOをわきまえて使い分けましょう。
(3)手にピッタリとフィットすること
指先にたるみがあると手が動かしづらいですし、手首が十分に覆われていないと冷気が入り込んで寒いですから、ピッタリサイズを探しましょう。
革を傷めないように
続いては、手袋の着脱の仕方についてです。
指先を摘んでグッ~と引っ張って脱ぐ方もいるかもしれませんが、これでは手袋が傷んでしまいます。まず、反対の手で手首側を少し外側へ折り返すようにしてから、手袋全体を包むようにしてスッと引っ張るようにします。同様に、着ける際にはまず指先を軽く入れてから全体を持って手首まで下ろします。手袋の口の部分だけ持って引っ張ると革が傷んでしまいます。
また、脱いだ手袋は、ポケットや鞄に無造作に放り込むのではなく、手袋ホルダーというものがありますので、それを使うとスマートな印象に。特に女性の方にはおススメです。
革手袋は水に弱いので、濡れた際にはよく水分を拭きとってからクリームなど保湿剤を塗り、陰干しをするとカビやひび割れを防げます。靴の手入れと同様です。
靴は片方だけ失くすということは滅多にありませんが、手袋は失くすんですよね。それも高価な手袋に限って......。大事な手袋、失くさないよう皆様もお気をつけて。
最後に、今年もお読みいただきましてありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。(篠原あかね)