革を傷めないように
続いては、手袋の着脱の仕方についてです。
指先を摘んでグッ~と引っ張って脱ぐ方もいるかもしれませんが、これでは手袋が傷んでしまいます。まず、反対の手で手首側を少し外側へ折り返すようにしてから、手袋全体を包むようにしてスッと引っ張るようにします。同様に、着ける際にはまず指先を軽く入れてから全体を持って手首まで下ろします。手袋の口の部分だけ持って引っ張ると革が傷んでしまいます。
また、脱いだ手袋は、ポケットや鞄に無造作に放り込むのではなく、手袋ホルダーというものがありますので、それを使うとスマートな印象に。特に女性の方にはおススメです。
革手袋は水に弱いので、濡れた際にはよく水分を拭きとってからクリームなど保湿剤を塗り、陰干しをするとカビやひび割れを防げます。靴の手入れと同様です。
靴は片方だけ失くすということは滅多にありませんが、手袋は失くすんですよね。それも高価な手袋に限って......。大事な手袋、失くさないよう皆様もお気をつけて。
最後に、今年もお読みいただきましてありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。(篠原あかね)