CM・広告で見かけるあの会社 【知っておいてもいい企業3】

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Youtube動画で社名を連呼

   動画広告の量が増えているYoutubeでここ数か月、よく見かけるようになったのが、ミスミ。セリフの8割近くが「ミスミ」という社名連呼型のCMです。では、ミスミとはどんな会社なのでしょうか。

   東京証券取引所には「ミスミグループ本社」で登録。同社の中核がミスミであり、FA用部品、工業用素材、金型用部品などの機械系専門商社です。カタログ注文にも対応。

「注文される商品のアイテム総数は、実に兆の数百億倍にものぼります。それほどの数の商品を、通常2日、急ぎは1日出荷でお届けしているのです」(同社新卒サイトより)

   「兆の数百億倍」というのがどの程度の規模かは想像もつきませんが、幅広い品ぞろえの商品を短期間で納入するビジネスが当たっている、ということのようです。

   「どうせ何の会社かわからないだろう」と開き直っているのが、日清紡ホールディングス。CMできゃりーぱみゅぱみゅが歌っています。

「日清紡~、名前は知っているけど~、日清紡~、何をやっているかは知らない~」

   それを、背広を着た犬(日清紡社員という設定)が聞いて「やっぱり」と落ち込む、というオチ。大物を起用するあたり、かなりのお金を企業名アピールに投資しています。以前にも深田恭子、堀北真希などを起用していますので、もともとCMには積極的な企業です。

   日清紡ホールディングスは、中核となる日清紡の設立が1907年という歴史があります(当時は日清紡績)。紡績・繊維関連の企業でした。現在は、なお繊維事業も展開しているものの、主力は自動車のブレーキ材で、こちらはヨーロッパ大手を買収したこともあり世界シェア1位。そのほかにも事業を多面展開しています。同社の新卒サイトでは、次のように、うまい表現で自己紹介しています。

「日清紡は100年以上の歴史を持っている『大家族』です。長女の『テキスタイル事業』、長男の『ブレーキ事業』。『ペーパー事業』、『メカトロニクス事業』、『ケミカル事業』と続き、そして末っ子の『エレクトロニクス事業』。時代の変化と共に、日清紡家族には様々な物語が発生しました」
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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