ビタミンも豊富で
そんなパクチー、食べて楽しいだけでなく、漢方医学ではストレス解消にも効果があるらしい。
北海道・北見の漢方薬品店「ミドリ薬品」の櫻井大典店長によるブログ(2016年6月25日)では、その効能が解説されている。
パクチーは「温性で辛味の性質を持っている」として、
「ストレスなどで滞った気の巡りを良くしてくれるので、気分が鬱鬱しがちなときや、お腹の張ってガスやげっぷが多いときなどにはおすすめです」
という。またビタミンが豊富で、疲労回復や美白効果、抗酸化作用、がんや動脈硬化、糖尿病予防にもつながるとしている。
ただし、高血圧や熱がこもっている時、アトピー性皮ふ炎、乾癬(かんせん)などで皮ふが赤かったりガサガサしている時、胃腸が弱っている時は控えたほうがよいのだそうだ。目や口が乾いたり、微熱や寝汗が出たり、便が硬かったりと潤い不足の時も同様。
ほかの漢方薬品店からも「パクチーのススメ」が。東京の「イスクラ薬局」のツイッターでは、「肩こりの原因には血行不良の他に、ストレスが肩こりを誘発することもあります。『気滞』により肩がパンパンに張っている状態。イライラや不安、血圧が不安定などの症状を伴いがち」として、「気」の流れをよくする食材の一つにパクチーを挙げている(16年11月15日)。
新潟市の「西山薬局」のツイッターは、パクチーをたっぷりのせた料理の写真とともに
「パクチー(香菜)は発散作用があり気分が清々しくなるのです」
と説明している(16年12月11日)。
赤坂の「アオザイ」、六本木の「ソイ六本木」など、東京都内のオフィス街にもパクチーをきかせた料理が楽しめる飲食店は多い。仕事でストレスがたまった時、デスクワークで肩が凝った時などに「パクチーランチ」「パクチーディナー」、試してみては。(MM)