驚愕! 地べたに直接料理盛る メーカー+シェフの大胆コラボ

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   アメリカの電気工具メーカーBLACK+DECKER(ブラック・アンド・デッカー)はこのほど、自社のスチームクリーナーを宣伝しようと、ベルギーでキャンペーンを実施した。同国ナンバーワンの腕利き女性シェフとのコラボ企画。その「ありえない」中身を紹介しよう。

  • スチームクリーナーをかけたゆかに直接盛り付け
    スチームクリーナーをかけたゆかに直接盛り付け
  • スチームクリーナーをかけたゆかに直接盛り付け

バクテリアは99.9%死滅するから

   もちろん、BLACK+DECKERのスチームクリーナー「Steam-mop」がどれだけ高性能であるかをアピールするのがキャンペーンの目的。同社によれば、このクリーナーを使ってていねいに清掃すると、フロアのバクテリアが99.9%死滅するという。

   会場はベルギー第2の都市アントワープにあるフードコート。協力したのは、ベルギーで最も優れた女性シェフを決めるコンテストで2015年に優勝したアンネゾフィー・ブライセン(Anne-Sophie Breysem)さん。なんと、このトップシェフが腕をふるった目に美しい料理を、お皿ではなく、スチームクリーナーで磨き上げた「ゆか」の上に直接盛り付け、お客様にお出ししようというのだ。

   ベルギーといえば、お隣のフランスにも負けない「美食の国」。はたして、招かれた客は「地べた」をお皿がわりにした料理に手を延ばしたのだろうか。

残ったソースまでペロリ

   Youtubeでキャンペーン動画を見ると、週に何千人もが訪れるフードコートのフロアを、強力スチームクリーナーでぴかぴかにしていく様子が映し出される。そのあとで、まるでテーブル・セッティングをするかのように、ゆかにグラスやカトラリー、ナプキンが調えられる。ゲストが座椅子に腰を下ろしたところで、給仕人たちがそれぞれの客の前のゆかに直接、繊細な前菜を華麗に盛り付けていく。

   客は苦笑いを浮かべながら、ゆかに盛り付けられた料理をおそるおそる口に運んでいく。一品食べ終わると、再度スチームクリーナーの登場。床をまたていねいに拭い、元のぴかぴかの状態に戻し、さらに次の料理が盛り付けられる。

   二品目になると、緊張がほぐれ料理を楽しむ余裕ができたのか、リラックスして、ゆかに残ったソースをナイフでこそいでぺろりとなめる客も。少し前まで、このフロアの上を多くの人が土足で歩いてことなど忘れてしまったかのようだ。そんな光景をはたで見ていたフードコートの客たちは興味津々。中には何事か理解できずただただ首をかしげる人もいる。

   それでもキャンペーンに参加した客は、写真を撮ったり談笑したりと、普段できない「強烈体験」を楽しんだようだった。(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)

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