リマインドは責任回避のため? 会議の時間、無駄にせぬ行動を(高城幸司)

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うまく伝わるよう言い方を工夫して

   もちろん、悪いのは忘れて会議に来なかった人ですし、言う方もそこまで責める気はなかったりもします。それでも、ここで「言いましたよね?」と主張することによって、誰も得をしませんし、「会議に来なかった」という結果も覆りません。であれば、「言いましたよね?」とわざわざ言うのは、やめた方が得策と言えます。

   「この人にはリマインドしておかないとまずいな」という人がいた場合には、事前に「次の会議は○日です」と、リマインドのメールを送れば済むことです。

   もしも「あの人はメールを送っても見てくれないだろうな」と思えば、返信が来るまでもう1回送ればいい。それでも返信がなければ、「会議も多くて紛らわしいと思いますので、できれば今、スケジュールに入れてもらえますか? 大丈夫ですか?」と直接確認をするのも手です。

   また、会議に遅刻しそうな人がいれば、「絶対に遅れず来てくださいね」と言えばOKです。

   それでも遅れそうな人には、「○○さん、絶対に遅れず来てくださいよ。前も、その前も、そのまた前も、遅れたんですからね」と言いたくなるかもしれません。すると、相手はムッとするでしょう。実際、「そこまで言わないと来てくれないでしょう」という意見も、ごもっともです。

   しかし、その場合は「次回は時間どおりにお願いしますね。僕らも待っていますから」「冒頭から重要な案件について話し合いますので、時間に遅れないようくれぐれもよろしくお願いします」など、言い方を工夫してみましょう。

   大事なのは、「この人には、どのようにしたらうまく伝わるだろう」と考えてから伝えることです。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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