一声かけると印象も変わる
さて、女性の場合は、取り違いの心配よりも、靴の脱いだり履いたりのしやすさが大事です。
座敷の場合、ブーツは着脱に時間がかかります。一斉に席を立つ帰り際、後に続く人の邪魔になっては......と気を遣って、ブーツを持って上がり口から数歩進んで、そこで履くなんて経験したことはありませんか? 足の裏が汚れそうだし、フロアのひんやりも足に伝わってちょっと不快ですよね。宴会場が座敷だと事前に分かっているときは、ブーツを避けると出入りがスムーズです。
現地へ行ったら座敷だった! という場合は、「私はブーツで時間がかかりますからお先にどうぞ」と出入りの順番を譲ると焦らずにすみます。このような一言があるだけで印象も変わります。
靴を脱いで畳の間に上がるということは、「足の臭い」にも注意を怠れません。
夏場と違い蒸れにくい季節とはいえ、隣の人から漂うツーンとする臭いとともに味わうお酒と料理はつらいものです。
足を清潔に保つことはもちろんですが、帰宅時に消臭スプレーを靴にひと吹きするのも効果的です。そして、休みの日には靴も風通しのよい場所で休ませてあげましょう。(篠原あかね)