「ニッセイ」が日生のビルに
ブラインド大手の立川ブラインド。毎年、面接でひっかかる学生がいそうですが、同社は地名の立川とは無関係です。立川は創業者名から付けたとのこと。
ニッセイコムは日本生命とは無関係です。日立製作所系の、業界では有名なIT企業。
とはいえ、関西支社は日生淀屋橋ビルに、西日本支社はニッセイ平和公園ビルにあり、両方とも日本生命関連のビル。勘違いする学生を非常識と非難するとすれば、それはちょっとかわいそうな気も。京都、神戸の2支店は、それぞれ日立製作所の支店内にあるので、間違えずに済みそうですが。
今、注目されそうなのが「電通」がらみの企業ではないでしょうか。そう、あの過労死事件を起こした大手広告代理店です。
「いい迷惑」となりそうなのが、日本電通。電通とは無関係、関西圏中心の電設会社です。情報通信工事が中心で、システム開発も事業の一つ。
また、電通のグループ会社の電通国際情報サービスにも強い影響が出そうです。電通の社内システム構築が中心のIT企業。電通以外の仕事もしています。同社は、『就職四季報』2017年度版によると、月あたりの平均残業時間は34.0時間。大手IT企業と同じ水準でそれほど高いわけではありません。いっしょくたに「長時間労働」と見られてはかわいそう。電通国際情報サービスには、「うちは過労死とは無関係です」と主張していただきたいところです。
付言しますと、電通は平均残業時間については「回答なし」。何かを示唆しているような気がしてなりません。(石渡嶺司)