Suicaなどのプリペイドカードや携帯のおサイフ機能が幅広く浸透して、身近な少額の買い物でも現金で払わず「キャッシュレス」という人が増えているのではないか。
コンビニではすでに4人に1人強が
「一太郎」などのソフトウェアで知られるジャストシステムが行った「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」では、キャッシュレス派がじわりと勢力を拡大していることが裏付けられている(2016年9月度=調査期間:2016年9月29~30日/調査対象:15歳~69歳の男女1100人)。
たとえば、コンビニでの支払いに「現金を使わない」は12.0%、「現金を使わないことが多い」は15.2%、「現金で支払うことが多い」は19.4%、「現金で支払う」は48.4%という結果になった。
おおよそ現金で支払う人が3分の2を占める一方で、「現金を使わない」「現金を使わないことが多い」を合計すると27.2%。すなわち、コンビニではすでに4人に1人強が、だいたい現金以外の支払いを選んでいることになる。
また同調査で、直近の1年間にネットショッピングを利用した人に対し、使用したツールについて聞いたところ、「パソコン(デスクトップ、ノート)」は61.1%、「スマートフォン」は34.0%となった。
ネットショッピングにスマホを利用する女性の割合を年代別に見ると、10代は67.6%、20代は62.0%、30代は64.8%と、いずれも利用が6割を超えている。
さらに、スマホのショッピングで「Webとアプリのどちらを利用するか」を聞いたところ、43.1%の人が「アプリの方が多い」と回答し、「Webの方が多い」(32.5%)を上回った。
アプリ慣れると外で買いたくない
キャッシュレス、スマホで買い物......と便利になると、衝動買いが気になるところ。実際にスマホやアプリで買いまくっている人は多いようで、ツイッターを見ると、
「アプリで買い物しまくっとる。もうネットとかアプリとかで買い物慣れると外出たくなくなるなぁ。届いてワクワクして開けるっていう楽しみもあるしね」
「Amazonとオークションの買い物6割 アプリの課金3割で 残りが夜行バス代とチケット。スマホ料金とかはまた別で」
「この間ヨドバシのアプリで今までに発生したポイントと使ったポイントの総額が分かることを知ったんだけど、今まで27万ポイント発生してて、かれこれヨドバシだけで270万も買い物してるのかと思うと感慨深い。生きてる内に1000万超えるかな」
「毎晩アプリで商品検索しては買い物計画を立ててるのさ!」
といった声があがっている。
前出のジャストシステムの調査でも、「コンビニエンスストアやスーパーでは現金以外で支払うことが多い」と回答した人のうち、「予定外の商品を衝動買いすることが増えた」人は30.3%いた。キャッシュレス化によって3割の人は「予定外の購入が増えて」いることになる。
手元にある現金で支払わないため、つい気が大きくなったり、支払いが先になるアプリ+カード払いで罪悪感が薄まったりするケースもあるのだろう。
今さらながら、買い物は計画的に。(KM)