感傷的な気分にさせられる仕事に
そんなこんなで、過去に目の当たりにした様々なケースを思い出しつつ進めている今回の資料作成です。
つくづく悔やまれるのは、若い頃の私にこういった事業性評価の観点があったなら、銀行員の立場でも、もっともっと企業発展のお手伝いをするチャンスがあったのではないかということ。いくつかの具体的な事例が頭をよぎり、自責の念も含めてなんとも感傷的な気分にさせられる仕事になりました。
今銀行に事業性評価が強く求められる背景には、単に健全な貸出を増やすためのいわゆる銀行員的活動にとどまらず、企業の将来のためにお役に立つ、コンサルタント的な役回りが求められているという事情がある――そういうことを来月の研修では、自分の過去の反省を踏まえつつ強調したいと思うところです。(大関暁夫)