銀行に求められるコンサル視点 思いを「しくじり社長」に馳せ

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感傷的な気分にさせられる仕事に

   そんなこんなで、過去に目の当たりにした様々なケースを思い出しつつ進めている今回の資料作成です。

   つくづく悔やまれるのは、若い頃の私にこういった事業性評価の観点があったなら、銀行員の立場でも、もっともっと企業発展のお手伝いをするチャンスがあったのではないかということ。いくつかの具体的な事例が頭をよぎり、自責の念も含めてなんとも感傷的な気分にさせられる仕事になりました。

   今銀行に事業性評価が強く求められる背景には、単に健全な貸出を増やすためのいわゆる銀行員的活動にとどまらず、企業の将来のためにお役に立つ、コンサルタント的な役回りが求められているという事情がある――そういうことを来月の研修では、自分の過去の反省を踏まえつつ強調したいと思うところです。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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