「あまり気にしない」というが 宴会マナー、本当に無用なの?

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   いよいよ忘年会シーズンの到来だ。内輪の宴会でも、上司や先輩に愛想笑いをしたり気を遣ったり......理不尽なマナーをわきまえねばならないのが面倒で、気乗りがしない、楽しめないというビジネスパーソンも多いことだろう。

   実際には、「職場の宴会マナー」については、上司世代でも「そんなことまでしなくてよい」と思っている挙措もあり、若手はそこまで無理にしゃちほこばらなくてもよさそうなのだ。

「片手で注がない」ではないのか

「両手を添える」なんてしなくてよかった!?
「両手を添える」なんてしなくてよかった!?

   少し古いネタになるが、「バラいろダンディ」(TOKYO MX、2016年8月3日放送)で、「上司世代が実は不要だと思う『飲み会マナー』」が取り上げられた。

   番組では、ビジネスマン向けサイト「R25」が実施した40~50代の社会人男性200人のアンケートを引用し、「不要なマナー」の1位から10位までを紹介。

「目上の人に瓶ビールを注ぐときはラベルを上にする」
「焼き鳥を串から外して、食べやすいようにする」
「上座・下座を気にする」
「目上の人に瓶ビールを注ぐときは、片手で注がない」
「目上の人が食べはじめるまで料理に手を付けない」
「ビールを注いでもらうときは、グラスを空にする」
「目上の人に料理を取り分ける」
「目上の人のグラスが空いたらすぐにお酌をするか『次は何にしますか?』などと聞く」
「目上の人からお酌をされるときはグラスに両手を添える」
「乾杯のときは、目上の人よりグラスを下にする」

   いずれも「社会人の常識」とされがちなマナーだが、アンケートをみるかぎり、意外と上の世代は気にしていないよう。昔に比べて会社はフラットになっているのか。

   しかし、この結果を鵜呑みにはできないとする意見も出て、話はややもつれる。コメンテーターの室井佑月さんは、

「1位は意味がないと思うけど、2位以下はホステスやってたから普通にやっちゃう」

と不要説に首をかしげ、蝶野正洋さんは、

「付き人をやっていた頃に学んだ」

と話し、スタジオは「覚えておいて損はないよね」という空気に揺り戻された。

   酒の席では下の立場にある側のほうが、「マナーなんだから守るべき」という常識に縛られすぎている、ということなのかも。和気あいあいの懇親の席にこうしたマナーは不要と感じている上司世代の皆様、今年の忘年会で「そんなことしなくていいよ」と言ってあげてみては?(MM)

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