『ラブホの上野さん』が深い 就活に引きつけ読むこともでき

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   今回のテーマは「『ラブホの上野さん』から考える就活論」です。

   『ラブホの上野さん』は、月刊「コミックフラッパー」に連載中の作品で、タイトル通り、ラブホテルで働く男性スタッフ、上野さんがモテない男性に恋愛指南をするというコメディ漫画です。毎回、読み切りで16ページ程度。テーマも異なります。

あるとき、するっと入ってきた

『ラブホの上野さん』の試し読みができる「コミックウォーカー」のサイト
『ラブホの上野さん』の試し読みができる「コミックウォーカー」のサイト

   実は、私は同誌の「ガールズ&パンツァー」スピンオフ作品のファンでありまして、『ラブホの上野さん』のほうは、最初のうち「ラブホテルの内幕ものか」と高をくくって、それほど熱心に読んではいませんでした。

   が、ちょっとしたことをきっかけに読むようになりました(別に、振られてクサクサしていたから、ということではなかったのではないかと思う今日この頃です)。すると、この『ラブホの上野さん』、するっと入ってきました。「ああ、あのときの敗因はこれか。もう少し早く読んでおけばよかった」と思うこともしばしば。

   ラブホテルを舞台にしてはいますが、いわゆるセックスカウンセリング的な内容ではありません。18禁ではないので、女性が読んでもそれほど違和感はないはず。KADOKAWAの無料漫画サイト「コミックウォーカー」で試し読みもできます。

   ツイッターなどで話題となり、2016年12月にはMFコミックス第5巻が刊行される予定。俳優本郷奏多主演で実写化されたドラマも、12月1日からネットで先行配信されます(フジ系で2017年1月から深夜地上波放送予定)。

   この『ラブホの上野さん』、恋愛論としては論理的かつ分かりやすい、すぐれた漫画ですが、なぜ、当コラムで取り上げるのかといえば、ほかでもない、就活に役立つからです。

   コミックス第2巻には、就活を直接テーマにした一話が収載されています。もちろん、それはそのまま参考になりますが、その他のエピソードについても、就活でのヒントが得られるとお勧めできます。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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