飲食店でのアルバイトの楽しみの一つが「まかない飯」だ。厳しい節約生活を余儀なくされている人の中には、まかない目当てでバイトを始めたなんて人もいるに違いない。
しかし中には、「こんな自分がまかないをいただいてしまっていいんでしょうか」と、謙虚に悩みを打ち明ける新米アルバイターもいるようだ。
食べるに見合った働きしていない
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「バイトでのまかないのことで悩んでいます」という相談が寄せられた(2016年11月12日)。
ラーメン店でバイトしているという投稿者。休憩に入ると「なにか食べないの?」とまかないを勧められるが、全て遠慮しているそう。
まかないを出してもらうバイトをしたことがなく、慣れていないというのもあるが、
「始めたばかりであまりまかないを食べるのに見合った働きをしていないのでは...と考えているので、なかなかいただきます、と言いにくいです」
という後ろめたい気持ちがあるらしい。
お腹は空いているし「おいしそう...食べたい!」とは思うが、「この程度働いたぐらいで食べるのは失礼では無いのかな...」と、かなりの低姿勢。
「みなさんならどうしますか?食べる、食べない、こう言ってみたら?など、教えていただきたいです...」
と、知恵を求めている。
店の味を知ることも大事
回答者からは、
「凄く謙虚ですね。でも食べましょう。あなたが食べないと、後からバイトに入ってきた人(後輩等)も食べ辛いからです」
「お腹が空いた状態で、良い働きが出来るのでしょうか?お客様の前でお腹が鳴ったら?遠慮せずに頂いておいて、どうしても気が引けるならお金を払いたいと責任者さんに掛け合っておけば良いと思います」
「何故、飲食店は賄いを出すのかわかりますか?あなたの勤め先の味を知るって意味があるんですよ!お客さんに聞かれた時に、答えられない事を考えてみてください!メニューにはない直接な意見が言えれば、接客も楽しくなりますよね?」
など、様々な理由を挙げて「気にしないで食べようよ」と促す意見が寄せられている。
自身も高校の頃に同じことを考えていたという回答者からは、
「お腹空いたのを悟った店長が、途中で倒れられても困るから食べないと怒るよ!と笑いながら言っていただき、それからまかないも食べるようになりました」
と経験談が書き込まれた。
たいていの人が遠慮は無用、むしろ食べるべき、と考えているようだが、ツイッターを見てみると、
「まかない食べるかい?ってわざわざ聞きに来てくれたんだけど、遠慮して、いや、大丈夫です。って言っちゃった~ ほんとはお腹すいて死にそう」
「まかない出るみたいだけど一応まだ研修期間中だから今日は遠慮しとくのだ」
「まかないもらいたかったけど、まだまかないとかもらえるほど働けてないと思ってるから遠慮した」
など、相談者同様「まかないに値する働きができていないので」とためらう声が見つかる。謙虚すぎ、遠慮しすぎがイマドキの若者の気質なのかも。(MM)