米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことをきっかけに、ドル高円安、株高が進行した。トランプ氏は選挙戦で減税、インフラ投資の拡大を訴えており、国内投資の拡大への期待が膨らんだとされる。さらにFRBによる12月利上げも濃厚との見方が強まり、ドル高傾向を後押し。早明両君もこうした流れを的確につかみ、前進を果たした。
「予想下回り」は大きな売り要因とならず(明治)
今週(2016年11月14日~20日)の相場は、トランプ次期大統領の掲げる財政政策において米景気が押し上げられると予想されることと、もうひとつはFRB(米連邦準備制度理事会)による12月利上げが濃厚とみられていることの二つの理由がドル買い要因となり、ドル/円相場はドル高円安に大きく動いた。しかし、市場にはリスクを警戒する面もあり、トランプ氏が選挙中主張していた過激な保護主義的な発言を再開するのであれば、リスクオフムードが漂い、逆の流れが起きると予想された。
取引は、FRBによる利上げが注目される展開であったので、米経済指標の結果をもとに行った。(1)については米10月小売売上高が前月比+0.8%(予想0.6%)と予想を上回った。そこでドル高が進むだろうと予想しロングを行った。結果的にその見方は成功し、少し反発を始めたところで逆指値にかかった。(3)については逆に米10月生産者物価指数が前月比±0.0%(予想+0.3%)と予想を下回ったことから、ショートを行った。大きく下がると考えてドル売りを行ったが、利上げが濃厚となっている展開で大きなドル売り要因とならず、相場はあまり動かなかった。(明治NS)
取引履歴
(1)11/15 22:30 108.295 ロング
(2)11/16 08:20 109.042 決済 損益+112.05円
(3)11/16 22:31 109.311 ショート
(4)11/16 23:42 109.127 決済 損益+27.6円
先週からの損益 +139.65円
現在 1630.65円
(※小数点以下については、前週システムトラブルがあり、修正してある)
安倍・トランプ会談が波乱なく終わり(早稲田)
11月14日(月)
この日は午前中から日経平均株価が大幅に上昇しており、日本の7‐9月期の国内総生産が予想を上回ったこと、日銀の黒田総裁が金融緩和継続のスタンスを改めて示したことなどから、円売りが継続していた。夕方になって米10年債の利回りが大きく上昇したことから、円売りは今後も継続するだろうと予測した。予想通り、1ドル108円台まで上昇し、利益を出すことができた。
1ドル107.61円で買い、1ドル108.12円で売った。
1633.74円が1684.37円になった。
11月18日(金)
米ニューヨークで安倍首相とトランプ次期大統領の会談が行われた(現地時間11月17日)。この会談が波乱なく終了したことや、日経平均株価が上昇していたこと、また前日にイエレンFRB議長が年内の利上げに期待感をもたせる講演を行ったことから、ドル買い円売りが進むと予想した。午後になっても日経平均株価は上昇し、予想通り円売りが進んだ。
1ドル110.51円で買い、1ドル110.74円で売った。
1684.37円が1707.52円になった。
先週からの損益 +73.78円
現在 1707.52円