お歳暮やクリスマスプレゼントをどこで買おうか迷うこの時期。かつて多くの客が詰めかけたデパートも、全国各地で閉店・合併が続くなどファストファッションや駅ビルに押され気味だが、なお固定ファンが多い。
年利換算で15%超にも
そんなコアの顧客たちに人気なのが「友の会」の積立だ。ある記事によると、積立額は5000円ぐらいから始めることができ、12か月間積み立てると1年後に1か月分のボーナスが上乗せされた「お買い物カード」を受け取るのが一般的だという。1年積立で1か月分のボーナスということは、年利換算で15%以上になる計算(NEWSポストセブン2016年10月26日「年利換算15.38% 利用価値高いデパート友の会積立」)。
ためしに三越・伊勢丹のサイトを見てみると、5000円×6か月積立コースで満期時に3万2000円、5000円×12か月=6万5000円、1万円×12か月=13万円、2万円×12か月=26万円、3万円×12か月=39万円、5万円×12か月=65万円となっている。提携しているホテルやゴルフ場、美術館などを優待料金で利用することができ、利用者にとっては嬉しい仕組みだ。
高島屋も、積立額と満期額はほぼ同じだが、5000円×12か月=6万円の「観劇コース」が用意されていたり、お中元・お歳暮の時期には5%の優待券がもらえたりするなど、工夫を凝らしている。
当然ながら「縛り」あり
ツイッターを見てもデパート積立を楽しんでいる人は多いようだ。
「週末はデパートの積立が満期になったから手続きにいこう~ *´∀`*)32,500円!これは大きい!傘とかマフラーとかバッグとか買っちゃおうかなー!(一気に使おうとしている)」
「某デパートの積立金が満期になって、すぺーっと使った。あースッキリ!!」
「満期になると今までの積立分とボーナス分を会計時にプリペイドカードみたいに使えるよ。しかも使用期限ないからデパートが倒産しない限りずっと使えて、積立金以外に会費もかからない。この超低金利の時代にあって奇跡の利回り年15%超えという優良金融商品、なかなかないよ」
「財布がだいぶ傷んで来た。欲しいのはちょっとお高い。デパートの商品券積立10月満期を待つか...買っちゃうか?悩む。色も悩む」
ただ、いくらお得だとはいっても「縛り」があるのは当然。
「そのデパートや提携店でしか使えないし」
「なんか、うちの奥さんがデパートの会員の積立のためにお金よこせとか言ってきた。毎月1万の積立で、1年で+1万円分のお得な商品券が手に入るらしい。でも、肝心のデパートでわざわざ13万円分の買い物をする理由がわからない... これって私の考えがおかしい??」
「デパートが倒産したらどうすんの」
積立するなら、まずは無理のない額でスタートを。(KM)