金のためと割り切るのは悲しい 感謝の言葉は聞こえてこないか(江上剛)

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誰かの役に立っていると思えるから

   お金のためだと割り切って働くのは悲しいし、ストレスがたまる一方だと思う。仕事というのは、誰かの役に立っていると思えるからやれるものだと思う。

   私も先輩に言われた通り、10年我慢したら、仕事の面白さに気づいた。私の場合、途中で会社を辞めてしまったから偉そうには言えないけれど、決してお金のためだと割り切るようなことはなかったね。

   キリストの有名な言葉に次のようなものがある。

「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」

   この言葉であなたの質問に答えるとしたら、「人はお金のためだけで仕事をするもんじゃない。お客様や多くの人の感謝の言葉のために仕事をするものだ」ってことにならないかな。

   「神の口から出る一つ一つの言葉」ってあなたの仕事に対する感謝の言葉だと思うよ。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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