盛り上がっていたのは一昔前、という印象がある、社内運動会や社員旅行などの社内イベントだが、近年徐々に復活しているらしい。
最近では「飲みニケーション」が疎まれるなど、「会社の外でまで上司や同僚と付き合いたくないよ...」という風潮が強まっているように思えるが、こうした社内イベントへの評価は?
絆を深め一体感を
リクナビNEXTジャーナルに、「『社内運動会』が再ブームの兆し?」という記事が掲載されている(2016年9月13日)。
自動車部品メーカーのデンソーが11年、24年ぶりに「全社運動会」を実施し、以来毎年秋に開催している、ITベンチャー企業数社が合同運動会を行っているなどの例を紹介。
百貨店の松屋も、「グループの絆を深め一体感を持って商戦に立ち向かいたい」との思いから16年6月、20年ぶりに社内運動会を復活。両国国技館を貸し切り、玉入れを邪魔する選手を配した「玉入れさせない」、1畳ほどのスペースに何人乗れるか競う「華のステージ」など、練習なしでも楽しめるような種目を実施した。家族も楽しめるよう、現役の力士や元陸上選手の為末大さんをゲストに呼び、閉会式後には旅行券などが当たる「お楽しみ抽選会」も行ったという。
「参加者が楽しめること」を第一に考えて企画し、参加者は、550人の社員に加え取引先の販売員やその家族ら1450人にのぼった。仕事上の付き合いがない人、社長や役員ら普段敬遠しがちな人とも親睦が深められた、運動会後は社内の会話が増え活気が増した、といいことずくめのようだ。
ツイッターを通じ世間の様子を見ると、「社内運動会があった」という報告がチラホラ見られる。
「初の社内運動会、突然1500m走らされたりして疲れたけど、思ったより楽しかったわ」
「社内運動会疲れた でも楽しかった」
「2位で残念だったけどみんなで走って笑ってお腹いっぱいでした」
など、家族的な社内行事に参加して満足している人も多いようだ。