「資格あるのに、なぜ?」と彼 保育士「負担な」私は立ち往生

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   第一生命の調査によると、子どもたちが「大人になったらなりたいもの」ランキングの1位は、男子が6年連続で「サッカー選手」(13.8%)、女子は19年連続で「食べ物屋さん」(15.8%)だという(2016年1月7日発表)。

   1位以下は男子が2位「野球選手」、3位「警察官・刑事」、女子が2位「保育園・幼稚園の先生」、3位「看護師さん」と続いている。

  • 私の仕事とは「どうも違う」
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進学したが「どうも違う」と

   ところが、せっかく子どもたちに人気の職業に就けるというのに、いざ大人になると躊躇する人もいるようだ。Q&Aサイトの「OKWAVE」に「彼女が保育士、または看護師。資格を持っているのに、違った仕事をしていては残念ですか?」と悩みを抱える人が現れた(2016年10月8日)。

   社会人2年目という投稿者の女性。ものすごく保育士になりたいわけでもなかったが、先生や親の勧めもあって短大に進学し保育を専攻した。しかし、いざ専門的な授業がはじまってみると、「どうも違う」と感じ、資格は得たものの卒業後は一般企業に就職。その会社も勤務の負担が大きいため退職するつもりでいるが、転職先は決まっていない。

   彼氏は「保育士は安定しているし、資格をいかしたら?」と保育士への転身をしきりにプッシュする。が、女性としては「実習をしたときに感じた、『どうも違う』という感覚がずっと続くのは苦しく、保育士になりたくない」のだという。

「ちゃんと考えずに進学した自分が悪い。保育士不足のなか、何を言ってるんだと思われるかもしれない。でも、私には保育士という資格が負担です。彼女が資格を持っているのに、違った仕事をしていては残念ですか?」

と問いかけたところ、励ましのメッセージが多数寄せられた。

別の仕事している人は大勢いる

   回答の多くは「資格があっても別の仕事をしている人はたくさんいる」という、女性の拒否反応を容認する意見だった。

「残念ではありません。資格があるのに別の仕事をされてる方はわりといます」
    「法学部を出たのに法律の仕事をしていない人、工学部を出たのに理系職ではない人、などなど珍しい話ではない。私はIT業だけど、私の上司は農学部出身だよ」
    「人間、間違いは誰にもあります。その間違いが人生における選択の大失敗ってこともあります。そして、その間違いが保育士の資格を取得してしまったってこともあると思います」
    「せっかく取った資格を生かせないのは純粋にもったいないなあ、とは思いますが、人それぞれ事情がありますから、資格とは違う仕事についていてもそれに対してどうこう言うつもりはないです。在学途中で考えが変わることは十分に考えられることなので」

   中には、「残念」なのは、資格があるのに別の仕事をしていることではなく、

「仕事も手伝いもせずにいたり、仕事をやめてふらふらとしている状態は残念だと思うかと。できない仕事をする必要はないですが、仕事を続けられない相手、というのは、仕事をしている男からみると、自分のパートナーとしてはどうかな、と思う」

といった、率直な見方も示された。

   さまざまな回答を見て、投稿女性は、

「この相談文を書いてみて、つくづく人の意見ばかりで決めているなと思いました。芯の強い人間になりたいので、自分としっかり向き合います! しっかり仕事に就きます」

と、前向きに答礼。ぜひとも自分の納得できる仕事を自分の力で見つけてほしいものだ。(KM)

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