はるか上を行くアフリカ勢
WEFの報告書は毎年発表されており、日本は2015年101位(145か国)、14年104位(142か国)、13年105位(136か国)、12年101位(135か国)、11年98位(135か国)。毎年、同じように失望の声が渦巻き、なお一向に上向く気配がない。
今年の結果について、上位20位までにアフリカのサブサハラ(サハラ砂漠以南)4か国がランクインしていることに注目しているのが、途上国や国際協力・開発をテーマとするNPOメディア「ganas」だ。すなわち、5位のルワンダ、12位のブルンジ、14位のナミビア、15位の南アフリカ。
前述の男女格差を測る4分野のうち、「経済活動への参加と機会」では、格差が最も小さかったのがブルンジ(男女完全平等を1.0としたときのスコアが0.86)だった。ルワンダもトップ10にランクイン。ルワンダとブルンジは、女性の就労率が男性と完全に平等(スコア1.0)だった5か国のうちの2国。
「政治への参加」では、総合上位のアイスランド、フィンランド、ノルウェーが同様にトップ3に並ぶなか、ルワンダが8位に。同国は、女性国会議員が全体の64%を占め、国会議員の男女比で完全平等と評価された2国のうちの1国。日本は、国会議員の女性比率が9%で122位だった。
こうしてみると、「この国は女性にとって発展途上国だ」というコピーはかの国々に対し失礼ではなかったか、とさえ思えてくる。(KM)