栗山監督にリーダーの範を求める 何が選手を日本一に導いたのか

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   25年ぶりセ・リーグ優勝を果たした広島東洋カープと、「二刀流」大谷選手を擁して大逆転でパ・リーグを制覇した北海道日本ハムファイターズの対戦となった日本シリーズは、毎試合日本全国を沸かせ、ファイターズが2連敗から4連勝で劇的勝利を収めました。シリーズ終了後多くのメディアが勝因分析を綴る中で、栗山監督のチーム・マネジメントがクローズアップされ、企業経営の観点からも大変興味深く読ませてもらっています。

  • 選手の心を癒すコミュニケーション力とは
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注目はコミュニケーション力

   それらの記事を総合してみると、栗山監督の優れた指導性は、「的確で臨機応変な采配」「若手を育てる力」「選手を惹きつけるコミュニケーション力」の3点に集約されると感じます。

   中でも一段と大きく取り上げられているのは、「的確で臨機応変な采配」です。広島カープ緒方監督が「勝利の方程式」と称された中継ぎ投手起用パターンにこだわりすぎたのを引き合いに出して、栗山采配の臨機応変さを語っている記事も多くありました。ただし、采配はある意味時の運でもあります。栗山采配については、やや過大に評価されているようにも感じます。

   むしろ、私が注目しているのは、3番目に挙げた栗山監督の「選手を惹きつけるコミュニケーション力」です。その高い能力を示す数多くのエピソードの中に、私が特に引きつけられたものがあったので紹介します。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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