彼らに気を付けたほうがいい
ちょっと気になるのは「言っているやつのほうがよほど保守的」だというあなたの見方だ。
確かに世の中には、革新振りながら、実は、超保守なんて奴がごろごろいる。その時々の流行で革新になったり、保守になったり。変節することになんの躊躇もない。恥ずかしい奴らだ。
しかしそういう奴らにあなたは気を付けたほうがいい。彼らのほうがあなたより上司の受けがいいからだ。
彼らは上司の顔色を見るのが上手い。天性の才能を持っている。
上司が、「経営改革だ」「今までの歴史を捨てろ」などと革新的経営を標榜すると、突然に革新を気取る。そして上司に媚びを売る。
あなたのように従来の伝統などに固執するような守旧派は、攻撃の対象になる。
しかしそんな連中は、まったくの根無し草だ。かならず経営に害を与える存在になる。あなたは彼らの攻撃に意固地に、頑固になるのではなく、堂々と自信をもって「会社の伝統を守る」という守旧派宣言を行えばいい。いずれあなたの素晴らしさが理解されるだろう。(江上剛)